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【コシヒカリの歴史】発祥や由来、魚沼の地の利を徹底解説!

【コシヒカリの歴史】発祥や由来、魚沼の地の利を徹底解説!

コシヒカリは、日本を代表する主要なお米の銘柄のひとつです。 もちもちした食感と上品な甘みから、日本人の多くに親しまれており、日本人の主食として欠かせない存在となっています。

この記事では、そんなコシヒカリの歴史的な発祥から、現在に至るまでの軌跡をたどっていきます。 コシヒカリの由来や、発祥秘話、全国に広まった背景などを詳しくご紹介します。食卓に頻繁に上るコシヒカリについて、知れば知るほど新たな魅力が見えてくることでしょう。

コシヒカリの発祥と由来

まずは、コシヒカリの発祥や由来などの歴史について詳しく見ていきましょう!

コシヒカリの命名由来

コシヒカリという名前は、誕生の地である新潟県〜福井県が昔「越後(えちご)」「越中(えっちゅう)」「越前(えちぜん)」と呼ばれ、この「越」が「コシ」と読めることから、「コシ」の国に光り輝くようなお米になるようにと願いを込め、名付けられたといわれています。

また、当時は「国の品種はカタカナ6文字以内の美しい日本語」というお米の命名ルールがあったため、産地に由来し、明るく前向きな意味の込められた「コシヒカリ」が採用されたという説もあります。

新潟県のお米作りに対する想いや展望を込めて名付けられたコシヒカリは、「魚沼の地の誇り」として全国的に広まった銘柄なのです。

コシヒカリが生まれた場所

コシヒカリが現在のような地位を確立するまで紆余曲折がありました。
農林100号として登録された「越南17号」は、福井県で育成、選抜された系統なため、福井県生まれとみることができます。
一方で、選抜の起点となった人工交配は新潟県農事試験場でなされたので、新潟生まれとみることもできます。
あるいは、当初、さまざまな問題のあった「越南17号」に可能性を見出し、度重なる実験の結果、栽培方法を確立して普及の礎を築いたという観点では、南魚沼が発祥の地とみることもできます。以下、詳しくご紹介します!

戦前の品種改良と「農林1号」

コシヒカリの歴史を語る上で、まず戦前の品種改良の流れを押さえる必要があります。昭和初期、新潟県など北陸地方では湿田が多く、稲作は不安定で品質も低く評価されていました。この状況を打開するため、新潟県農事試験場の並河成資らによって1931年(昭和6年)、「農林1号」という画期的な品種が育成されました。農林1号は、早生・多収・良質で湿田にも適応し、全国に急速に普及、日本の稲作に新時代をもたらしました。しかし、いもち病に弱く、倒伏しやすいという欠点もあり、1941年(昭和16年)頃をピークに作付面積は減少していきました

戦時下の品種改良とコシヒカリ誕生のきっかけ

第二次世界大戦中、食糧難が深刻化し、耐病性・多収性を備えた新たな品種開発が国家的な急務となりました。新潟県農事試験場では「農林1号」の欠点を克服するため、いもち病に強い「農林22号」との交配を決意。1944年(昭和19年)、戦時下の混乱の中で人工交配が実施されました。

戦後の育成と福井県への引き継ぎ

交配後すぐに品種が完成するわけではなく、戦後も選抜作業が続けられました。1948年(昭和23年)、新潟で選抜された65株のうち20株が福井県農事試験場に引き継がれ、石墨慶一郎らの手で系統の選別が始まりました。途中、1948年の福井地震で甚大な被害を受けるも、コシヒカリの系統は奇跡的に生き残りました。

「コシヒカリ」命名と普及への道

こうして選抜された「越南17号」が、1956年(昭和31年)に新潟県と千葉県で奨励品種に採用され、「農林100号」として正式登録。命名は「越の国(新潟・福井)」に光り輝く米になるように、との願いから「コシヒカリ」と名付けられました。

コシヒカリは倒伏や病気に弱いなど栽培上の課題が多く、普及は順調とは言えませんでしたが、食味の良さが評価され、栽培技術の進歩とともに徐々に全国へ広がります。1979年(昭和54年)には全国作付面積1位となり、現在も日本を代表するブランド米として高い人気を誇ります。


詳しくは新潟県のHPより「新潟コシヒカリの軌跡 ~誕生から定着に至るまで~」をご参照ください。




コシヒカリ開発に携わった人々

コシヒカリ開発の中心人物は、元福井県農業試験場長である石墨慶一郎氏です。1948年から育生に携わり、後のコシヒカリとなる「越南17号」を生み出しました。

他にも、以下のような多くの人々がコシヒカリの開発に関わっています。

名前 役割
高橋浩之氏 コシヒカリの元となった2品種をはじめて交配した
杉谷文之氏 「越南17号」の奨励品種の選定・栽培試験の指導に関わる
國武正彦氏 新潟県でのコシヒカリ栽培の拡大に取り組む

このように、コシヒカリ誕生には石墨慶一郎氏を中心に多数の専門家が協力しました。彼らが生み出したコシヒカリは、上品な香りと適度な粘り気が特徴的なお米として、日本を代表する銘柄米に成長しました。

コシヒカリの全国普及

ここからは、コシヒカリが全国に広まった理由や経緯について詳しく見ていきましょう!

コシヒカリの人気が高まった理由

コシヒカリが全国的に知られるようになったのは、1970年代のこと。それまでの戦後期は、米の需給が逼迫し、政府が米の増産を推進してきましたが、時代が進み、一定の需要と供給のバランスがとれてきたことにより、「うまい米」が求められました。そんなとき、栽培面積あたりの収穫量は多くないものの、間違いなく美味しいコシヒカリは、豊かな時代を代表する品種として注目を浴びました。

コシヒカリが「うまい米」として人気を集めた理由は、主に以下のような特徴にあります。

  • 優れた食味:一度食べたら忘れられない上品な甘み
  • 冷めても美味しい:冷めても硬くなりにくく、もちもちとした食感と上品な甘みが持続
  • 炊き込みご飯の見た目:つやが良く、美しい見た目
  • 多用途性:様々な料理と相性が良く、中でも和食との相性が抜群

これらの特徴を持つコシヒカリの美味しさは、鉄道網の整備によって増加した新潟県への観光客の間で評判となり、さらなる人気に火が付いたのです。

魚沼産コシヒカリの名声

コシヒカリが全国的に広まる中で、最も評価が高かったのが新潟県の魚沼地方で作られる「魚沼産コシヒカリ」でした。この地域は、次の3点から最高級のコシヒカリが生産できる条件に恵まれています。

  1. 積雪による良質な水:冬の積雪から生まれる良質な水は、コシヒカリのおいしさを引き立てます。
  2. 日照時間の長さ:夏の日照時間が長いため、コシヒカリはしっかりと光を浴びて旨味が凝縮されます。
  3. 朝夕の気温較差:朝夕の気温差が大きく、これがコシヒカリの粘りと甘みを高めています。

このように恵まれた自然環境と、生産者の誇りと情熱から生み出される「魚沼産コシヒカリ」は、卓越した味わいと香りで全国的に高い評価を受けるに至りました。

コシヒカリの特徴と味わい

ここからは、コシヒカリの特徴と味わいについて詳しく見ていきましょう!

コシヒカリの特徴

コシヒカリは、つやつやとした外観と適度な粘り気が特徴的な日本を代表する優良品種です。

【外観】

つやつやとした光沢があり、粒の形はふっくらと丸みを帯びています。

【食味】
  • 粘りと食感: 粘り気があり、もちもちとした食感が特徴です。
  • 味と香り: 強い旨味と上品な甘さがあり、口に入れるとお米の香りと旨味が広がります。このバランスがコシヒカリの美味しさの秘訣です。
  • 食の評価: 食味ランキングでも高い評価を受けており、特に味の評価が高いことが多いです。
【栽培特性】
  • 耐病性と収量: コシヒカリは病気に弱く、特にいもち病に対する耐久性が低いとされています。
  • 栽培環境:コシヒカリは高温に弱く、登熟期の高温は品質の低下を招きます。そのため、冷水による田んぼの冷却などの対策が取られています。
  • 栽培の難しさ: 初期のコシヒカリは倒されやすく、栽培が難しいとていましたが、改良が重ねられ、現在では全国各地で栽培されています。

このようにコシヒカリは、見た目の美しさと上品な食味が人気の理由です。産地の気候風土に恵まれた環境でじっくりと味が育まれていることも、コシヒカリの魅力を高めています。

コシヒカリの旨味の秘密

コシヒカリが多くの人々に愛される理由の一つが、その上品な旨味にあります。

この旨味の秘密は、コシヒカリに含まれるアミノ酸の種類とバランスにあります。コシヒカリにはグルタミン酸などのうま味アミノ酸が豊富に含まれています。このアミノ酸が豊富なことで、コシヒカリ特有の上品な旨味が生み出されているのです。また、ビタミンB群も多く含まれており、積極的に食べることで疲労回復効果も期待できます。

コシヒカリ産地の取り組み

ここからは、コシヒカリ産地の取り組みについて詳しく見ていきましょう!

生産の課題と対策

コシヒカリを収穫する際の大きな課題は、気候環境に左右されやすいことです。コシヒカリは低アミロース米なので、高温に弱く、登熟期の高温は品質低下を招きます。そこで、コシヒカリ産地では次のような取り組みが行われています。

【高温対策】
  • 冷水による田んぼの冷却
  • 高温に強い品種の開発

魚沼地域では、恵まれた気候条件に驕らず、生産者一同で課題に立ち向かい、対策を講じていくことで、コシヒカリの更なる品質向上に努めています。

品質向上への努力

コシヒカリの品質を一定に保つため、産地では様々な取り組みを行っています。

まず、生産者は適切な肥料管理と病害虫防除に気を配っています。肥料の過不足や病害虫の発生は、コシヒカリの食味を損なう原因となるためです。

さらに、刈り遅れによる品質低下を防ぐため計画的な収穫を行い、収穫後の管理にも注力しています。例えば、JAではカントリーエレベーターで収穫した籾のまま貯蔵が可能となっています。また、籾摺り後は低温倉庫で適切に保管することで最適な食味が保たれます。

主な取り組み 内容
適正肥培管理 過剰な肥料は避ける
病害虫管理 農薬適正使用で被害防止
収穫時期管理 収穫適期を逃さない
保管・管理 籾のまま、または玄米での低温管理

このように、生産から保管までの各工程で品質管理を徹底し、安定した味を実現しています。産地での地道な努力があってこそ、コシヒカリの美味しさが守られているのです。

まとめ

コシヒカリは、1950年代に福井県農業試験場(現在の福井県農業試験場)で生まれ、新潟県魚沼地方を中心に全国へ普及した人気のお米です。全国的な人気品種になった理由は、その食味の良さにあります。まず、コシヒカリは粘りが強く、適度な弾力があります。炊きあがりの香りも魅力の一つです。

また、新潟県魚沼産のコシヒカリは、寒暖の差が大きい気候と良質な水に恵まれた環境で丁寧に育てられた結果、コシヒカリ本来の味が最大限に引き出されています。魚沼地方はコシヒカリの開発や普及にも大きく関わっており、現在でもコシヒカリの名産地として知られています。

JAみなみ魚沼では、魚沼産コシヒカリの中でも特に美味しいと評価されてる「南魚沼産コシヒカリ」を産地直送でお届けしています。南魚沼産コシヒカリは、食べた瞬間、口いっぱいに広がる甘みと豊かな香りが特徴で”お米本来の旨さ”を存分に堪能できます。産地直送だからこそお届けできる旬の味を、この機会にぜひご堪能ください!

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