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精米工場の役割とは?精白米の製造過程を徹底解説!

精米工場の役割とは?精白米の製造過程を徹底解説!

精米工場では、私たちが毎日食べているお米を精米しています。一般家庭で玄米から精白米を作ることは大変難しく、精米工場の存在は欠かせません。

この記事では、そんな精米工場の役割と精白米の搗精過程について詳しく解説します。普段何気なく食べているお米がどのようにして作られているのかを知り、お米の大切さや食に対する感謝の気持ちを一緒に深めていきましょう。

精米工場とは?

まずは、精米工場とは一体どんな施設なのかを解説します。


玄米から精白米を製造する施設

精米工場とは、玄米を白米に加工し、消費者に提供するための施設です。玄米は、稲穂からもみ殻を取り除いた状態の米であり、精米工場ではこの玄米をさらに加工して白米にします。

精米は、専用の機械を使わなければ膨大な手間と時間がかかるため、一般家庭で白米を作ることは非常に困難です。そのため、私たちが毎日美味しい白米を食べるためには、精米工場の存在が必要不可欠となっています。

精米工場で行われている主な作業工程は以下の通りです。

玄米の入荷と検査

生産者から出荷された玄米や、カントリーエレベーターなどでもみ摺りされた玄米は、品質や異物の混入などを厳しくチェックされます。

粗選

入荷された玄米は、まずは粗選機や石抜機により石や異物を取り除きます。これは、玄米の品質を確保するための重要な工程です。

精米加工

精選された玄米は、精米機を使って白米に加工されます。この工程では、摩擦熱を抑えるための温度管理や、米粒への圧力の調整など高い技術が必要とされています。

精米精選

精米加工が終わった白米は、さらに細かいチェックを受けます。シフターや色彩選別機を使って、割れた米粒や着色米、異物などを取り除きます。このような厳しいチェックを行うことで、最終的に商品となるお米の品質を確保しています。

計量と包装

最終チェックに合格した白米は計量され、米袋などに包装されていきます。包装された白米は、消費者に販売するために全国の販売店へ出荷されます

精米工場の設備

精米工場では、お米をより美味しく、安全に精米するためにいくつもの設備や機械を導入しています。以下に、精米工場で使用されている主な機械とそれぞれの役割を紹介します。

                                                      
名称 役割
荷受ホッパ 玄米を受け入れるための装置で、玄米の袋を開けて投入します。
粗選機 玄米から砂、ワラ、ガラス、金属などの異物を除去します。
石抜機 玄米の中に混ざっている石などの異物を取り除きます。
一次精米機 玄米の表面を大まかに削ります。
二次精米機 お米の食味を最大限に引き出すために、できるだけ負担(熱と圧力)をかけずに精米します。
ロータリーシフター 精米したお米を“ふるい”にかけて砕米やヌカを取り除きます。
色彩選別機 精米したお米の一粒一粒をチェックして、色の着いた米粒や異物を取り除きます。一次選別と二次選別の二段階で選別するものもあります。
金属検知機 最後に金属検知機を通過させて、金属類の混入がないかをチェックします。万が一に備え、複数の金属探知機を設置することもあります。
パッカータンク 袋詰めを待つお米を一時保管します。
パッカー お米の品目別に量目ごとに袋詰めを行います。

このように、精米工場には美味しくて安全なお米を作るための機械が数多く備えられています。この他にも、無洗米を作るための「無洗米装置」や、お米を計量し、自動的に包装する「計量包装機」を導入している精米工場もあります。

これらの機械の活躍により、私たちは毎日美味しいお米を食べることができるのです。

精米工場の役割

最後に、私たちの食生活において、精米工場がどんな役割を果たしているのか紹介します。

安全で美味しいお米の製造

精米工場では、安全で美味しいお米を製造することが最大の役割です。具体的には以下の点に留意しています。

衛生的な作業環境
  • 工場内は常に清掃が行き届いた状態に保たれています
  • 作業員は清潔な作業着を着用し、手洗いの徹底など衛生面での配慮が行われています
品質管理の徹底
  • 原料の玄米は品種ごとに分別・保管されています
  • 各工程で目視チェックや選別機による検査が行われ、不適切な粒は排除されます

このように、安全面と品質面に細心の注意を払いながら、お米の良さを最大限に引き出すことを目指しています。

お米本来の魅力を引き出す

精米工場では、玄米から精白米を製造する過程で、お米本来の魅力を最大限に引き出すことが重要な役割となります。工場では以下の点に留意しながら作業を行います。

個性を活かす

お米の特徴を見極め、それらを活かした精米方法を採用

無理のない製造工程

過度な研磨は避け、胚芽の周辺部分の栄養成分を残す努力をしています

このように、お米の品種の個性に合わせた適切な製造を心がけることで、お米の魅力をより一層引き立たせることが可能となるのです。

まとめ

精米工場では、一般の家庭では難しい精密な選別と精米作業を行うことができます。精米には、たくさんの工程があり、品質を確保するためには専用の機械や設備が必要です。

技術の進歩と、米作りに携わる全ての人のおかげで、私たちは毎日美味しいお米を食べることができるのです。お米を食べるときは、一粒一粒に感謝していただきましょう。

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