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【お米と精米】玄米・白米の違いを分かりやすく解説!

【お米と精米】玄米・白米の違いを分かりやすく解説!

日本人にとってお米は主食であり、古来より重要な食材とされてきました。そもそも、お米とは稲の果実である籾から外皮を取り去った粒状の穀物で、美味しく食べるためには「精米」が欠かせません。私たちが毎日何気なく食べているお米には、栽培から収穫、そして精米と、たくさんの手間がかけられているのです。

この記事では、そんなお米の精米について詳しく紹介します。精米の必要性や精米工程の違いによるお米の種類など、食育にも役立つ情報が満載なので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

精米とは?

精米とは、玄米から米ぬかと胚芽を取り除き、白米を作る過程のことです。精米を行うことで味や食感が向上し、より食べやすいお米になります。精米の具体的な工程は、以下の通りです。

工程 内容
玄米の選別 選別板や送風により、玄米に紛れている籾殻や小石、ゴミなどを除去します。
精米工程 玄米の表面から糠層を剥がし、白米(精白米)にします。この工程で、玄米は白米に変わります。精米機を通った後、シフターで砕いたお米を取り除きます。
調整と選別 精白米を色彩選別機にかけて着色粒などを除去した後、品質を検査します。品質検査に合格したものを、計量、袋詰めをして出荷されます。

このように、精米にはたくさんの工程があり、手間も時間もかかります。いくつもの工程を経て、厳しく品質チェックしているからこそ、私たちは毎日美味しいお米を食べることができるのです。

また、精米の過程で品質検査を通過できなかったお米は、味噌や米菓子の材料として活用されています。

精米の工程によってお米の種類が異なる

ここからは、精米の工程によって異なるお米の種類と、それぞれの特徴について紹介します。


玄米

玄米とは、籾から籾殻(もみがら)を取り除き、米ぬかや胚芽が残された、精米前のお米です。

玄米には、白米に比べてビタミンB1や食物繊維などの栄養素が豊富に含まれており、様々な健康効果が期待できます。一方で、炊き上がりの食感が独特で、米ぬか特有の風味も強く感じられるため、苦手な人も多いかもしれません。また、美味しく食べるためには長時間の浸水や炊き方にも工夫が必要なため、調理に手間がかかるというデメリットもあります。

分づき米(3分づき、5分づき、7分づき)

分づき米とは、玄米から白米への精米過程で、栄養豊富な糠(ぬか)層と胚芽を一部残したお米のことです。精米度合いによる分類は以下の通りです。

種類 説明
3分づき米 ぬか層の30%程度を除去し、ぬかや胚芽がほぼ残っている状態。
5分づき米 ぬか層の50%程度を除去し、ぬかが半分程度と胚芽がほぼ残っている状態。
7分づき米 ぬか層の70%程度を除去し、ぬかや胚芽が一部残っている状態。

分づき米は玄米に比べて加工度が高いため、白米に近い食感と旨味があり、玄米に含まれる食物繊維などもある程度残されています。精米の程度によって栄養と食味のバランスを調整しやすいお米なので、健康を意識したいけど玄米食には不安があるという人におすすめです。

白米(精白米・ぬか層と胚芽を完全に除去)

白米は、玄米から米ぬかや胚芽を完全に除去した状態の精米度が最も高い米のことです。精白米ともいわれ、以下のような特徴があります。

  • 白っぽい色をしている
  • 食味が良く、粘り気がある
  • 消化吸収が良い
  • 米ぬかや胚芽由来の栄養素が失われている

このように、白米は精米度が最も高く、加工度が進んでいるため、玄米や分づき米に比べると栄養価は低下しますが、食味が良く、消化性にも優れています。

精米に手間のかかる白米は、かつて貴重な食材として扱われていましたが、現代では技術の進歩により、手軽に食べられるようになりました。白米のもっちりとした柔らかな食感や上品な甘みを引き出すには、今も昔も精米が欠かせないのです。

自分で精米する方法はある?

ここからは、自分でお米を精米する方法を紹介します。

コイン精米所

精米する方法の一つとして、コイン精米所の利用がおすすめです。コイン精米所とは、お店に設置されている精米機に玄米と硬貨を入れると自動で精米してくれるサービスです。

利用方法は簡単で、以下の手順を踏めばOKです。

  1. 精米したい玄米の量を計る
  2. 玄米とコインを精米機に入れる
  3. 精米された白米を受け取る
項目 内容
料金 10kgあたり100円前後が相場
所要時間 30kg精米で約5分程度
留意点 混雑時は待ち時間が発生する可能性あり

このようにコイン精米所は手軽に白米を入手できる便利なサービスです。自宅で精米機を使うよりも手間が省けるのがメリットです。ただし、混雑時の待ち時間には注意が必要です。

家庭用精米機

家庭用精米機を購入すれば、自宅で簡単に精米ができます。価格は1万円前後から様々なタイプが販売されています。主な機能は以下の通りです。

機能 内容
精米モード 分づき米、胚芽米、白米などから選んで精米ができます。

一般的には、容量が多く高機能なものほど価格が高くなる傾向にあります。自宅で、必要な時に必要な分だけ精米できるのがメリットです。手軽に精米したての新鮮な美味しいご飯が食べられます。

ただし、精米機は定期的な手入れが必要不可欠です。ホコリや米粉の詰まりに注意しましょう。適切なメンテナンスを怠ると故障の原因にもなりかねません。

家庭にあるもので精米体験

精米は、家庭にあるものを使って、手作業で行うこともできます。手間はかかりますが、お子さんの食育のために、精米を体験してみたい人はぜひお試しください。具体的な精米の手順は以下を参考にしてくださいね。

工程 内容
脱穀 乾かした牛乳パックの口の中に稲の籾の部分を入れて口を閉じ、手で押さえます。もう片方の手で稲の茎を引っ張り、種籾を稲からはがしていきます。はがれた種籾はそのまま牛乳パックの中に溜まっていきます。
籾すり すり鉢と軟式野球ボールを用意します。一つまみの種籾をすり鉢に入れて、ボールで下から上へ少しずつ回しながらすりあげます。これを何度か繰り返すと、米から籾が外れて玄米になります。
精米 口が大きめの瓶とすりこぎ棒を用意します。瓶の中に玄米を入れ、すりこぎ棒で上下につきます。だんだんと米ぬかがはがれて瓶の底に溜まってくるので、米粒がある程度の白さになるまで続けます。(市販のお米ほど真っ白にはなりません)

上記の手順で精米したお米は、普段通り炊飯器で炊いて食べることができます。市販されているお米ほどキレイに精米することはできませんが、自分で作ったお米は一層美味しく感じることでしょう。

まとめ

今回は、お米の精米について紹介しました。精米とは、私たちが毎日当たり前に食べている白米を作るのに必要な作業です。玄米に紛れた籾殻やゴミなどを取り除いてキレイにするところからはじまり、いくつもの工程を経て厳しい品質チェックに合格したものだけが精白米として出荷されます。

精米という手間のかかる作業があってはじめて、私たちは美味しいお米を食べることができるのです。お米を食べるときは、一粒一粒を大切に、感謝していただきましょう。

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